『「仕事ができる」とはどういうことか?』の要点・感じたことを書いていきます。
※僕は評論家ではないので本を評価することはしません。
・センスを良くするための具体的な方法を知りたい
・スキルある人に勝つ方法を知りたい
『「仕事ができる」とはどういうことか?』まえがき
「みなさんは仕事ができる人ですか?」
(そう答えられる人はそもそもこの記事見てないと思われます)
同僚・上司からの信頼が得られ、高い給料が支払われ、異性からモテる。
多少やりたい放題振る舞っても許される。
この称号が与えられたものだけに許される酒池肉林の世界。
答えられないんです。
野球のルールを知らずに巨人軍に勝てる訳がないのです。
『「仕事ができる」とはどういうことか?』要点・感じたこと
『「仕事ができる」とはどういうことか?』の要点は以下の通りです。
- 「仕事ができる」=センスがある
- センスとは具体と抽象の往復運動である
- これからはスキルよりもセンスの需要が高くなる!
- センスある人をとにかく観察すべし
「仕事ができる」=センスがある
本書のテーマ「仕事ができる」とはセンスがあることだと筆者は述べています。
そう思う人の方が多いのではないのでしょうか?
この記事を読み終わる頃にはその気持ちもきっと晴れていると思います。
「お金を得るための手段」とかそういう ”仕事をする意義” みたいなことじゃないです。
”仕事” という言葉自体の意味を定義するのです。
それは取引先のお客様だけではありません。
同僚や上司など、業務で関わる人たちみんなのことを指します。
そう思われる方が多いでしょう。
ちなみに僕もそう思っています。
ダンマリ戦術でいくらばかりかの静寂が流れた後、そんな小さく細い声が聞こえてきます。
センスとは一体何者なのだ?
次章をご覧ください。
センスとは具体と抽象の往復運動である
結論から申し上げましょう。
センスとは「具体と抽象の往復運動」です。
この一言で「!」となったあなた。
さてはセンスの持ち主ですな!
これ以降を読み進めて答え合わせしましょう。
この一言で「?」となったあなた。
さてはダンマリ戦術の使い手ですな!
これ以降を読み進めて共に成長しましょう。
具体とは、具体的に起こった事象のことを指します。
一方抽象とは、”具体” を「要するに〇〇」といった形で概念的に表すことです。
この具体と抽象を行ったり来たりすることをセンスと呼び、それを実践しているのがセンスの良い人なのです。
ダンマリ戦術使い手のみなさん、どうでしょう?
理解できましたでしょうか?
一筋縄にはいきません。
ある体験から何かを学び、それを他に活用することを繰り返す
を意味します。
その経験から、あなたはAの成功には★が重要だったことに気付きます。
これが「Aという仕事(具体)から重要なこと★(抽象)を学ぶ」という往路です。
これが復路です。
ご理解いただけたでしょうか?
じゃないといつまでたっても進めないですからね。
何事にも尺ってもんがありますからね。
これは、鍛錬を積み経験を重ねることで後天的に身に付けることができます。
本書に出会ったあなたは今日から生まれ変わります。
このチャンスを活かすか殺すかはあなた次第です。
これからはスキルよりもセンスの需要が高くなる!
スキルとはその名の通り能力を指します。
プログラミングに長けている人はプログラミングスキルが高いし、サッカーが上手い人は運動能力が高い。
これは、人が生きていく上で役に立つものです。
しかし、筆者はこのような「役に立つもの」よりもこれからは「意味のあるもの」の需要が高くなると明言しています。
「役に立つもの」と「意味のあるもの」の違い。
これは悲しいかな日本車を例に挙げると理解できます。
一般的な日本車は燃費や乗り心地、機能面で見てもコスパが良く、役に立つものと言えます。
しかし、日本車に乗ることで人生の豊かさや充実感が得られるか?と言われればそうではありません。
一方、ランボルギーニなどのスーパーカーは、燃費は悪く維持費がかかりコスパが悪く、他の車に比べて役に立つとは言い難いです。
しかし、それにも関わらずウン千万円で購入する人がたくさんいる。
さらに、購入した人たちは人生の豊かさや充実感を得ている。
これが「意味のあるもの」なのです。
これまで日本製品は「役に立つもの」で勝負し、世界をリードしてきました。
しかし、ある程度役に立つもので溢れた現在。
ただ役に立つものよりも「意味のあるもの」の価値が高くなり重宝されるようになったのです。
世界はこのような状態に変遷しているのです。
確かに最近は爆買いするのではなく、観光体験をしに来日する観光客が多いと聞きます。
いわゆる「モノ売り ▶︎ コト売り」への変化と同じなのですね。
確かにそういう世界になると、狭い領域のスキルに特化した人材よりも全体を俯瞰してコト作りができるセンスに長けた人が重宝される時代になるのかもしれませんね。
このような状態を筆者は「近代の終焉」と称しています。
今すぐにセンスを磨き始めましょう。
センスある人をとにかく観察すべし
ここまで読んでくれたみなさんにはきっと心の中で「あの人はセンスあるな〜」と思える人がいるはずです。
今日からその人を勝手に師と仰ぎましょう。
仰いで観察して観察して観察しまくりましょう。
自分がセンスを身に付けるための近道は ”観察” であると筆者は説いています。
「なぜこの人はここでそういうことをして、これはしないんだろう?」
と観察しながら考えるのです。
センスはその人の一挙手一投足に現れます。
ただボーっと眺めているだけではダメです。
チコちゃんに怒られるだけではありませんよ。
大事なセンスを自分が身に付けるヒントを逃してしまうのです。
師の全ての言動・行動を観察し分析する。
それを真似て立ち振る舞ってみる。
そして反応を鑑みて改善する。
これを繰り返すことであなたは立派なセンス人材へとクラスチェンジできるのです。
『「仕事ができる」とはどういうことか?』あとがき
先日、SHOWROOM代表 前田裕二さんの『メモの魔力』を紹介しました。
その中にも「具体と抽象」が出てきて、その重要性が解かれていたのです。
本書を読んだ時「で、で、デジャブやん」と思いました。
でもそれくらい大事な考え方なんですよねきっと。
僕はこの2冊を読んでから、「具体と抽象」を大いに意識するようになりました。
まぁ、プラシーボ効果かもしれませんがね。
でも思い込みの力は大きいって聞きますし。おすし。
『メモの魔力』を読んで、自分なりの要点・感じたことを書いていきます。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){argument[…]
『「仕事ができる」とはどういうことか?』著者:楠木 建さんと山口 周さんについて
本書の著者である楠木さんは日本の経営学者であり、一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻の教授をされている方です。
旭硝子(現:AGC)の経営諮問委員やスカイマークの取締役などをされていた経歴をお持ちのすごい方です。
一方、もうひとりの著者山口さんは経営コンサルタントです。
慶應義塾大学学部時代には哲学を、大学院では美術史を学び、職業は経営コンサルタントという異色の経歴を持つすごい方です。
本書は楠木 建さんと山口 周さんによる対談形式の本であり、「仕事ができる」とはどういうことかについて議論されています。
あらゆる経験を持つお二人だからこその視点があらゆるところに見られ、読んでいて飽きのこない一冊です。
皆さんも是非本書を手にとってお読みいただければと思います。
今回は以上です。
それでは、また次の記事で。