『禅マインド ビギナーズ・マインド』要点・感じたこと

禅マインド・ビギナーズマインド

『禅マインド ビギナーズ・マインド』を読んで、自分なりの要点・感じたことを書いていきます。

※僕は評論家ではないので本を評価することはしません。

Chan-NOB
みなさんが実際に本書を手に取るきっかけを作ることが目標です
この本は以下のような方にオススメの一冊です。
・禅や瞑想、マインドフルネスに興味がある
・自分自身を律し、落ち着ける力を身に付けたい
・スティーブ・ジョブズの愛読書に触れてみたい
それでは早速参りましょう。

『禅マインド ビギナーズ・マインド』要点・感想

禅マインド ビギナーズ・マインドの要点・感想

本書の要点は以下の通りです。
  1. 初心を保つことは難しいが、これこそが禅において最も大切なポイントである
  2. 自分自身を律する時、最も良くないことは「無視すること」であり、次に「コントロールしようとすること」である
  3. 生きていく上で絶対に必要なのは「無」を信じることである

初心を保つことは難しいが、これこそが禅において最も大切なポイントである

禅の修行は難しいと言われるが、それは坐禅を組むことが大変だからでも、悟りを得ることが難しいからでもない。
私たちの心と修行とを純粋な、混じりけのない状態にしておくことが難しいからである。

何かを求める心が強くなりすぎると、心は満ち足りない状態に陥る。
この状態になると「嘘をついてはいけない」「倫理的に反することをしてはいけない」などといった仏の教えに背いてしまう。

もし、あなたが初心を持ち、心が満たされた状態ならば、このような教えは自然と守られる。
常に初心を保つことは難しいものだが、これこそ禅において最も大切なポイントである。

「初心忘るべからず」という言葉があります。
これは室町時代の能の大成者である世阿弥(ぜあみ)の言葉ですが、まさに禅において最も大切な教えを凝縮した金言であると言えます。

Chan-NOB
世阿弥は禅に精通していたということですね!
早速本書からかけ離れたところへぶっ飛びますが、まさにその通りで、世阿弥が広めた能楽は禅ととても深い関わりがあったそうです。
「私たちが知る昔からの言葉も実は禅へとつながっている」というのも非常に興味アリなのですが、それは別の機会に譲って話を元に戻します。
世阿弥にとどまらず、様々な著名人や偉人たちが初心を忘れずに物事に取り組むことはとても大切であることを説いていますよね。
それはやはり禅の考え方に繋がっており、初心を保てなくなると「嘘をついてはいけない」や「倫理的に反することをしてはいけない」といった仏の教えに背くような状態に陥ることになると私たちに教えているのです。

自分自身を律する時、最も良くないことは「無視すること」であり、次に「コントロールしようとすること」である

あなたが羊や牛をコントロールするとしたら、どんな方法をとるだろうか。
最善の方法は、広々とした草地に放つことだ。
人についても同じことがいえる。
好きなことをさせておいて、それを見守るのだ。
一番良くないのは無視することで、次によくないのはコントロールしようとすることである。

これは、自分自身をコントロールするときにも当てはまる。
坐禅で落ち着きを得たいならば、心に浮かび上がるイメージに邪魔をされないことだ。
イメージは浮かんでは消えていくが、それをそのままにしておく。

本書の中では具体的な坐禅の組み方の指南もされています。
それを実際にやってみると、全然イメージ通りにできないことが実感できます。

Chan-NOB
僕もやってみましたが、いろいろなことが勝手に頭に沸いてくるのです。
普段生活をしていると様々なことが起こります。
それに合わせていろいろな感情が沸くのですが、坐禅を組むとそれらがフラッシュバックするかのように頭の中をグルグルと駆け巡るのです。
邪念だらけでそれを落ち着けようと、無視しようとしたり、イメージをコントロールしようとするといっかんの終わり。
これでもか!というほど多種多様な場面場面が頭の中に現れては消え、現れては消えを繰り返します。
Chan-NOB
プロポーズに大失敗した場面が出てきた時は流石に笑って中断してしまいました笑
実際、本書の中でもこれを律することはとても難しいと記されており、アドバイスとしては「自分の呼吸を数えること」「息を吸うことと吐くことに集中すること」が挙げられています。

それでできるなら苦労はせんわ!と思いますが、手持ち邪念が少ない方はいけるのかもしれません。

僕は邪念だらけなので、まだまだ修行が必要そうです。

自分自身の中に沸き上がるものを無視したり、コントロールしようなどとせず、しっかりとありのままに捉えることで、何事も起こっては消えていくままにしておくことができるようになり、自分を律することが可能となるのです。

生きていく上で絶対に必要なのは「無」を信じることである

私たちが生きていく上で絶対に必要なことは、無を信じるということだ。
色や形を持たない物、または形や色が現れる前に存在しているものを信じなければならない。
見るものすべてを無から現れたものとして受け入れられるように準備をし、特定の色や形を持った現象にはその理由があると知った時、落ち着きを得ることができるだろう。

無を信じることは、誰にとっても必要不可欠だ。
無とは虚無という意味ではない。
なにかがある。
そのなにかは、特定の形を取ろうとして常に待機している。
その働きには、規則、理論、あるいは真実がある。

Chan-NOB
「無を信じる」めっちゃそれっぽくてかっこいい言葉ですね!
この部分。僕何度も読みました。
読まなければ頭の中にイメージとして取り込めなかったのです。
「無を信じる」= 何もないことを理解する?
しかし「虚無ではなく、なにかがある」とも書かれている。
なかなか難解なお言葉です。
さすが禅宗という宗教・哲学に基づく教本なだけはありますね。
本書は著者の鈴木 俊隆さんが難しい禅の教えをとても平易な文章で記述してくれています。
しかし、やはり哲学的な側面を持ち合わせているため、人によってはところどころ理解しづらい部分もあると思います。
そういったところを自分なりに腑に落ちるかたちで解釈することができるのもまた本書のおもしろさのひとつです。
「なんくるないさ〜」
色々考えた結果、沖縄出身の僕なりの「無を信じる」はこの言葉だと感じました。
「なんくるないさ」という言葉は、広く知られている「どうにかなるよ」という訳では不完全です。
本来は「ここに至るまで最大限に努力したから、あとはどうにかなると信じている」という意味なのです。
つまり、「人事を尽くして天命を待つ」と同意なのです。
「色や形を持たない物、または形や色が現れる前に存在しているもの」これはつまりこれから自分が遭遇する ”コト” を示しており、遭遇するまでは無の存在です。
それを信じる=「自分の理想」となるかどうかはこれまでの自分自身のやってきたことに依存する。
ジタバタして自分を取り乱しても、無はすでに存在しているので意味がない。
それを受け入れられるように準備(最大限の努力)することが重要なのである。
このように考えたのです。

『禅マインド ビギナーズ・マインド』読み終えて

禅マインド ビギナーズ・マインドを読み終えて

本書を通して一貫しているなと感じるのは「何もかもを受け入れる心を形成する」ことが重要なのだという考えです。

余計なことを考えず、ありのままをすべて受け入れる。
しかし、ありのままをすべて受け入れるというのはとても怖いことです。

得体の知れないものが突如現れたとき、人は体にグッと力を入れて身構えるでしょう。
この状態って実はものすごくストレスがかかっている状態なんですよね。

僕らは日常生活を送っている中で、ありとあらゆる場面に遭遇します。
同じ日なんて1日だってないように、起こることも毎日違うのです。

これは、毎日得体の知れないことに遭遇しているということであり、その場面場面で身構えちゃう僕たちはきっと物凄いストレスに晒されているのでしょう。

禅宗の哲学、坐禅によってそんなストレスから身体を開放してあげられる心を形成できるのかもしれません。

Chan-NOB
現実世界で本当に得体の知れないもの(変質者)が突如現れたら、しっかり身構えようね!

『禅マインド ビギナーズ・マインド』著者:鈴木 俊隆さんとスティーブ・ジョブズについて

禅マインド ビギナーズ・マインド 著者:鈴木 俊隆さんとスティーブ・ジョブズについて

本書の著者である鈴木 俊隆(すずき しゅんりゅう)さんは、昭和にご活躍された曹洞宗の僧侶です。

55歳でアメリカに渡り、禅を広めました。

欧州では有名な日本人のひとりに数えられています。

本書は、そんな鈴木 俊隆さんの著書(zen mind beginner’s mind)を日本語訳にしたものですが、英語版の方はApple創業者のスティーブ・ジョブズの愛読書であったようです。
(ジョブズの自伝でも「影響を受けた本」として紹介されているそうです)

時代を作った経営者ですから、毎日遭遇することもストレスフルだったでしょう。
それでも身体を保ち、あらゆる革新的な製品を世に送りだせたのも禅のおかげだったのかもしれません。

Chan-NOB
信じるか信じないかはあなた次第です!
本書は、スティーブ・ジョブズの思考法を体感したい方(すみません言い過ぎかも)や、自分で自分を律する術を身に付けたい方、禅の考えやその具体的な実施方法について興味がある方にオススメな一冊です。
今回は以上です。

禅マインド・ビギナーズマインド
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